◇浦島太郎

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身なりのよい童子。 その向こう遠く、陽炎に揺らぐ宮殿。 まるで異国のようでした。   「浦島の太郎様、お目覚めあるね?」   童子は太郎に駆け寄りますと、 なにがそれほど嬉しいのやら、 太郎の手を引き、顔を真っ赤に宮殿へ。   果たして。 これほどまで、誰かに引かれたことは… 何が起きているのかは、 まるで分かりません。 ですが、 太郎は少しだけ嬉しかったそうです。
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