◇浦島太郎
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なんということでしょう。 全身を灰色の鱗に覆われた、異形の大男が座っておりました。 「(閻魔様だ!ここは天国と地獄の間に違いない…お裁きの場だな…)」 思わず平伏した太郎は、 全身に嫌な汗をかきながら、 震え上がっています。 ですが大男は、 「おぅおぅ謙虚なお方だ、どうか顔をおあげに」 豪快に笑うと、玉座を降り、 のっしのっしと太郎の元へ。
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