プロローグ

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「よし、リーチだ!」 渡部吾郎はパチンコをしていた。仕事は今日休みだ。 「兄ちゃん調子いいねー」 隣の親父が話し掛けて来る。 「はは!運が向いて来たぜー」 こんな俺だが5歳になる娘がいる。妻は3年前に交通事故で死んでいて娘の親は俺だけだ。幼稚園に預けて夜迎えに行く。それは仕事の時も遊んでいるときも変わらない。 と言うより娘と一緒に居たくない。娘は俺にとって邪魔な存在だ。
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