7,寂しさ

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目をうっすらと 開けると、何故か 両脇に女が寄り添って 寝ていた。 そして、足元にはタクヤ。 「……」 スウスウと規則正しい 呼吸がどこからともなく 全員から聞こえてくる。 窓からは、カーテン越しに 差し込む太陽の光がある。 さすが冬。 なんだかそれが 冷たく感じられた。 また、寒さも感じたので 起き上がる事にした。 両脇にいる女に 気遣う様子もなく 俺は起き上がった。 「…げ。」 と、一言。 今午前10時30分。 確実に学校は始まっていた。
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