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まったく・・・ぼろぼろにもほどがある。
頭は綿を出しながら転がって、止まった。
なかに何か見える。
取り出してみて後悔した。
入っていたのはなにかの内蔵らしきものとメモだった。
のどにこみあげてくるモノを押さえながらメモに目をやる。
「よくきたねかんげいするよ」
と血文字でかかれていた
歓迎されている気がしない。
・・・ずず・・・
だいたいにして自らきた訳じゃないぞ
・・・ずず・・ず・・・
それに血文字だし生臭いし。
歓迎する態度じゃない。
・・・ずりずりずり
・・・。
えー。
いやだ。
・・・ずずず
背後に何かいるらしい。
ゆっくり振り向いた。
あれ?なにもいないな
下をみるとぬいぐるみの体の部分が足下に寄っていた。
犬の頭「頭をとったら痛いよ」
急にしゃべり始めた。
・・・汗
犬の頭「体に戻して」
望み通りにしてやった。
子犬「ふう。痛かった」
・・・。
主人公「・・・ぬいぐるみがしゃべるとは。」
異常にもほどがある
子犬「僕の名前は?」
えー。知るか。
主人公「・・・アモン」
適当に言ってみた。アモン。悪魔の中では一番好きだ。
あれ・・・いつ好きになったんだろう・・・
子犬「我ノ名前ヲ知ル者トハ。」
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