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朝、一人の少年がトイレで踏ん張っていた。 「う~ん……う~ん……」 まるでおっさんのような踏ん張りかただ。 「はぁ……」 ウンコが出て少年はとても気持ち良さそうな顔をした。 「今日も切れが良いな。拭かんくても良いなこれは」 少年はケツを拭かず、トイレから出た。 「今日も絶好調だぁ!!」 少年は空に向け叫んだ。 しかし、上には天井があるに決まっている。 なんともアホな少年だ。 このアホな少年の名前は内藤 道人(ナイトウ ミチト)。 荒田小学校の6年生だ。 道人が絶好調だと言った理由は道人の父親の教えにあった。 道人は父親に「ウンコの切れが良いと絶好調。だから喧嘩しても良い。だが、切れが悪いと不調だ。喧嘩しても負ける。だから喧嘩はするな」 こう言われていた。 アホの子はアホと言うことだ。
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