4573人が本棚に入れています
本棚に追加
/106ページ
~1~
朝、一人の少年がトイレで踏ん張っていた。
「う~ん……う~ん……」
まるでおっさんのような踏ん張りかただ。
「はぁ……」
ウンコが出て少年はとても気持ち良さそうな顔をした。
「今日も切れが良いな。拭かんくても良いなこれは」
少年はケツを拭かず、トイレから出た。
「今日も絶好調だぁ!!」
少年は空に向け叫んだ。
しかし、上には天井があるに決まっている。
なんともアホな少年だ。
このアホな少年の名前は内藤 道人(ナイトウ ミチト)。
荒田小学校の6年生だ。
道人が絶好調だと言った理由は道人の父親の教えにあった。
道人は父親に「ウンコの切れが良いと絶好調。だから喧嘩しても良い。だが、切れが悪いと不調だ。喧嘩しても負ける。だから喧嘩はするな」
こう言われていた。
アホの子はアホと言うことだ。
最初のコメントを投稿しよう!