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「何!?グレイス!それは本当なのか?」
グレイス
「いや、聞いた話しだから断言は出来ない。ただ…」
「用心しろ…そういう事だな。」
グレイス
「さすがだな、コウ・ウラキの名前は伊達じゃないってか?」
ウラキと呼ばれた兵は、『からかうな!』とグレイスに言うと、そのままハッチを開けようとした。
今の話をガラマデに伝える為だ。
しかし、それはグレイスに止められた。
ウラキ
「?…何だ?」
グレイス
「ガラマデに伝えたって無駄だよ。あいつが自分より身分が低い奴の話なんかまともに聞くわきゃねーよ!」
グレイスのその言葉に、ウラキも少し間をあけた後に『それもそうだな。』そう納得し、開けかけたハッチから手を離した。
そして、目的地を地図で再度確認し。マゼラドップの操縦に意識を戻した。
ウラキ達が確認した地図には、ジャマンダ遺跡と記された場所に赤い丸でチェックされていた。
シーナ
「…これはマゼラの通った跡。」
シーナがそれを確認したのは、ポセイドン兵達がその場を通り過ぎた数分後であった。
そして、シーナは直ぐに気付いた。
車輪の後が自分達の向かっている先と同じ方角である事に。
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