アナザーエピソード1:赤髪の女

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ガラマデに追い払われ、マゼラを下りるとウラキを待っていたグレイスに声をかけられた。 グレイス 「で?何て言われた?」 ウラキ 「俺たちで探索してこいとのことだ。」 その返事を聞くや、グレイスは鼻で軽く笑い。『んな事だと思ったよ!』と、呆れ口調で言葉を返した。 ウラキはまったくだ。と頷き。ライフルを肩にかけジャマンダ遺跡へと向かった。 グレイス 「さくさく済ませて、MS(モビルスーツ)でも見つけてオカマ様を踏み潰すかな?」 ハハハッと冗談を飛ばし。グレイスは先行くウラキの後を、軽足で追い掛けた。 遺跡の中を見渡すと、そこは白く灰退(はいたい)していた。 かつての戦乱の名残だろうか。ところどころに煤(すす)の跡が目についた。 ウラキ 「…人間は学習しない生き物だな。」 グレイス 「はぁ?何を突然、脈絡もなく変なこと言ってんだ?」 ウラキ 「独り言だ。聞きながせ。」 グレイス 「左様で。」 そう返事を返すグレイスは、別に興味もないのか。散らばる煤を軽快に蹴り飛ばしていた。 カッ…カラッカラカラ… 蹴らた煤は、破片を飛ばしながら。乾いた音を響かせた。
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