アナザーエピソード1:赤髪の女

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シーナ 「はぁ…はぁ…。」 日が上って間もない霧に覆われた森の道を、長くのばした赤い髪を大きく揺らしながら、シーナは一人ジョギングしていた。 シーナの走るルートは、蟻の巣をぐるっと一周回るルートで、距離で言えばおおよそ2.3㎞あるかないかぐらいだろう。 それをシーナは毎朝二週ぐらい走っていた。 シーナ 「…はぁ…はぁ…。」 そして、それは今日も変わらず行われシーナは軽く走り終わると、腰に結び付けといたタオルで汗を拭き。 そのままの足で調理場まで歩いていった。 シーナ 「さて…今日の朝飯はどうしたものか…。」 「なんや?今日の料理当番はシーナはんやったか?」 シーナが調理場で料理の支度をしていると、後ろから方言混じりの女性の声が聞こえてきた。 シーナ 「…なんかようか?カナリア…。」 カナリア 「べっつに~アタイはただ喉が渇いたから水を飲みにきただけやで?」 シーナ 「…じゃあさっさと飲みな。」 コンッ シーナはそう冷たい口調でカナリアに答えると、机の上に水の入ったコップを置き、そして直ぐに調理に戻っていた。 カナリア 「相変わらず、他人に冷たいの~。」 カナリアはそう言いながら机に置かれた水を飲み干していた。
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