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あれからシーナは朝食の支度を済ませ、里の仲間と朝食をすませると。直ぐに“ゴミ漁”にトウラを連れて出かけたのだ。
トウラ
「シーナ姉ちゃん、今日はどこら辺まで探索しよっか?」
トウラはシーナの横を、両手を頭に組みながらシーナに質問した。
するとシーナは、少し考えた後、
シーナ
「う~ん…じゃあ“ジャマンダ遺跡”の方まで行ってみるか。」
トウラ
「ジャッ、ジャマンダ遺跡まで行くのーーっ!?」
トウラが驚くのも無理はなかった。ジャマンダ遺跡はシーナ達がいる蟻の巣から山を一つを越えた先にあるのだ。
いくら毎日のサバイバル生活に慣れているトウラといえど、さすがにまだ山を越えるのは結構キツイものである。
ちなみに、ジャマンダ遺跡とは今から約数千年も昔の人間が住んでいた場所で、そこで発見された遺跡に彫られていた古代語に、“聖地ジャマンダ”と記されていた事からジャマンダ遺跡と呼ばれている。
過去にそのジャマンダには、不思議な力を使う人間が居たとも遺跡に記されていたが、実際は謎のままだという。
シーナ
「…いいじゃないか!また久しぶりに二人仲良くテントで寝れるよ?」
トウラ
「うへえ~…ま、いいか。」
こうして、シーナとトウラはジャマンダ遺跡へと向かって行ったのである。
…それが運命の導きとも知らずに…。
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