アナザーエピソード1:赤髪の女

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トウラ 「はぁ…はぁ…はぁ…」 シーナ 「何のんきに歩いてんのさ?ほら、さくさく歩く!」 トウラ 「んな事言ったって、休まず歩いてればさすがのオイラも疲れるよ…ねえ、少し休もうよシーナ姉ちゃん!」 そう言うより先に、トウラはその場に座り込みぜえぜえと息を粗くはいていた。 それを見たシーナは、『しかたないな』と少し苦笑いを浮かべ何時間ぶりの休憩をとる事にしたのだ。 トウラ 「ゴクッ…ゴクッ…ぷはーーっ!生き返ったーっ!」 シーナ 「あんまり一気に飲むんじゃないよ?目的地まではまだ大分距離があるんだからね?」 水を勢いよく飲み干すトウラに、シーナは先の事を考え注意を促した。 それに対しトウラは『分かってますって♪』と、陽気に答えたのだ。 シーナ 「まったく…それ飲んで後5分休んだら出発するよ?今日までに山は越えなくちゃならないからね。」 トウラ 「5分?せめて10分に…」 シーナ 「口答えするんじゃないよ!5分休めるだけありがたいとおもいな!」 トウラ 「…ケチんぼ!」 シーナ 「なんか言った?」 トウラ 「いっ!いえ何も言ってないです!!」 シーナ 「ふんっ!」 こんなやり取りを休憩の間二人は繰り返し、そしてまた歩き始めたのである。
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