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シーナ
「…ヘドがでる。」
シーナはそれだけ言うと、焚火(たきび)の火力を少し弱め。その間にテントをはりはじめた。
トウラ
「やっぱりシーナ姉ちゃんの特性スープは美味いなぁ~!」
シーナ
「食事中は喋るな!」
行儀悪く口に物を入れたまま喋るトウラに、シーナはまるで母親の様にトウラを一喝した。
それに対し、『誉めたんだから素直に喜べよな…』などと、ブツブツ文句を言いつつも、シーナの言う事をしっかりときいていた。
数分後、食事も終わり。トウラはすぐに食器を洗い物用の水を使い洗い始めた。
それを確認したシーナは、直ぐにテントに潜り寝床の支度を始めた…その時だった。
ドオオオォォォン!!
シーナ達の居る場所からかなり近くに、爆発音のような音が聞こえた。
トウラ
「なっ!?何の音だっ!?」
シーナ
「シッ!…近いわね。あんたは此処で隠れてなさい!火は消しときなさいよ!!」
トウラ
「ねっ!姉ちゃん!?」
後ろで何かを叫んでいるトウラを後目に、シーナは一人音のした方角へ向かっていた。
そして一人取り残されたトウラは、やはりブツブツ文句を言いつつもシーナに言われた通りに火を消しテントに潜りこんだ。
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