アナザーエピソード1:赤髪の女

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シーナ 「…ヘドがでる。」 シーナはそれだけ言うと、焚火(たきび)の火力を少し弱め。その間にテントをはりはじめた。 トウラ 「やっぱりシーナ姉ちゃんの特性スープは美味いなぁ~!」 シーナ 「食事中は喋るな!」 行儀悪く口に物を入れたまま喋るトウラに、シーナはまるで母親の様にトウラを一喝した。 それに対し、『誉めたんだから素直に喜べよな…』などと、ブツブツ文句を言いつつも、シーナの言う事をしっかりときいていた。 数分後、食事も終わり。トウラはすぐに食器を洗い物用の水を使い洗い始めた。 それを確認したシーナは、直ぐにテントに潜り寝床の支度を始めた…その時だった。 ドオオオォォォン!! シーナ達の居る場所からかなり近くに、爆発音のような音が聞こえた。 トウラ 「なっ!?何の音だっ!?」 シーナ 「シッ!…近いわね。あんたは此処で隠れてなさい!火は消しときなさいよ!!」 トウラ 「ねっ!姉ちゃん!?」 後ろで何かを叫んでいるトウラを後目に、シーナは一人音のした方角へ向かっていた。 そして一人取り残されたトウラは、やはりブツブツ文句を言いつつもシーナに言われた通りに火を消しテントに潜りこんだ。
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