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「はぁ~あ~…何で私がこんな遠方にまで向かわなきゃならないのかしら。」
そう山道を激しい轟音を響かせ走るマゼラドップの上で、一人の男と思われる者はブツブツと文句をはいていた。
その男の外見は、髪を後ろに上げ、目元には淡い紫のファンデを塗り。その口にはしっかり紅も塗られていた。
ポセイドン兵
「ガラマデ様。戦車の上は危険です。どうか中に…」
ガラマデ
「うっさいわね!今私は気がたっているのよ!!たかが戦車兵が私に指図すんな!!」
ガラマデと呼ばれた男にそう罵倒されたその兵は、反論する事もなく操縦席へと戻った。
中に入ると、頭に『ZEON(ジオン)』と刺繍(ししゅう)されたふるびたバンダナを巻いた金髪の男に、『また例のヒステリーか?』と、ニヤケ顔で聞かれ。その兵は頷きながら『面倒な上司だよ!』と答え。ハッチを閉めた。
彼がハッチを閉めたのを確認すると、バンダナの男は狭い操縦室にアンバランスに大きな地図を開いた。
「…今多分だが、ここら辺を通ってるわけだ。で、目的の物がある地点はここいらだよな?」
「ああ、それがどうしたんだよ?」
「いや。確かここいらに反乱軍の村があった気がしたんだよ。」
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