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飢餓の時代…
平民は干からびるまで働かされる
貴族はその血を啜り優雅に暮らす
流石の神も其の惨事には目を逸らす
それほどまでに
悲惨な出来事?
それほどまでに
悲痛な惨劇?
ある平民は思った
貴族の方々は
私達の血肉を喰らっているのだ。
私達にだって人々の血肉を喰らう権利はあるはずだ。
しかしそれは下等な戯言
貴族と平民の奴隷関係は
変えられない
酷いまでのカニバリズム
平民の嘆きなど調度良いスパイス
もっと嘆けと
貴族は言う
終わらないカニバリズム……
神もそろそろ
人の血肉に飢えている頃……
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