出会い

3/4
前へ
/47ページ
次へ
そして,聴いているうちに孝弘は無意識に呟いていた。 「…上手い…」 この子の世界観…声の響き… そこら辺の歌手とは比べモノにならないほど上手かった。 [遠くから僕だけをいつも見守っててください…] そして最後の伴奏も終わって,その子は息を吐き出した。 「さっきから聴いてたみたいですけど,どうでした?」 いきなりその子に話しかけられ,孝弘は焦った。 「え!?あ…ああ,すげー上手かったよ!」 すると,その子ふふっと微笑んだ。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加