転機

1/5
前へ
/47ページ
次へ

転機

次の日 「ふぁぁ…」 孝弘はあくびをしながら廊下を歩いていた。 「おはよう♪」 後ろからの聞き覚えのある声に孝弘は振り返った。 そこには由衣が立っていた。 「あっ,お,おはよう…」 軽く手を上げ孝弘は返した。 「今日の夜も,弾くから聴きに来てくれる?」 「う,うん…いいけど」 クスリと笑う仕草が可愛かった。 由衣が通り過ぎた後,孝弘は手を上に透かしながら呟いた。 「これは…ヤバいな。」
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加