12人が本棚に入れています
本棚に追加
転機
次の日
「ふぁぁ…」
孝弘はあくびをしながら廊下を歩いていた。
「おはよう♪」
後ろからの聞き覚えのある声に孝弘は振り返った。
そこには由衣が立っていた。
「あっ,お,おはよう…」
軽く手を上げ孝弘は返した。
「今日の夜も,弾くから聴きに来てくれる?」
「う,うん…いいけど」
クスリと笑う仕草が可愛かった。
由衣が通り過ぎた後,孝弘は手を上に透かしながら呟いた。
「これは…ヤバいな。」
最初のコメントを投稿しよう!