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俺も大胆な事したなぁ…とかぼんやり考え、まだ覚醒しきっていない体を起こして藤枝を見た。
つうか…藤枝寝ちゃったのか…
「藤枝、」
トントンと腕を叩いてみたけど、熟睡してるみたいで起きない。
男が居るところでこんな無防備に寝るなよな…
俺だから良いものの、他の野郎だったら確実に食われてんぞ。
「さとか…このやろう…」
ポツリと寝言を零した。
寝言で悪口言ってら
気持ちよさそうに寝ている藤枝の寝顔は、いつもより幼く見える。
サラサラのハチミツ色の髪
長いまつげに白い肌
ふっくらとした唇は柔らかそうで…
気がつけば俺は、藤枝の頬に片手を当てて顔を近づけていた。
唇が触れそうな瞬間、
ピタっと動きを止めた。
いやいや、なに襲ってんだよ俺…
ギリギリの所で理性を取り戻し、藤枝から体を離した。
俺…今、藤枝に…
「う…んーあれ、ドリンクバーは…」
自分の行動に驚いていると、藤枝が訳の分からない寝言を呟いて目を覚ました。
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