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「午後は見学かなぁー…」
何だか急いだ様子で去っていった鉢峪君。
そんなに時間ヤバイのかと思って時計を見たら、本当にヤバかった。
「うわわ、遅刻っ…!」
包帯をぐるぐる巻きにされた足を庇いつつ、出せる限り早いスピードで外に急いだ。
「あー…それにしてもさっきは恥ずかしか…うわぁっ!」
「キャッ!」
壁に手を付いて急ぎ丁度角を曲がろうとした時、向かい側からも誰か来ていたみたいで思いっきりぶつかって後ろに倒れてしまった。
『キャッ』って言ったって事は、相手の子は女の子かな…
うわー、可愛らしい声。
私なんか『うわぁっ』だからね。色気なんてカケラもないね。
なんて少し落ち込みながらも、痛む足を押さえて相手の子を見た。
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