二人のモヤモヤ

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「あだだ…ごめんなさい!大丈夫ですかっ!?」 「いや、私こそ!怪我無いですか?」 ぶつかった女の子は凄い小柄で可愛らしい女の子だった。 「……私なら元から怪我してるから大丈夫ッスよ、あなたこそ大丈夫ですか?」 「私も大丈夫です。本当にごめんなさい」 「いやいや!私こそっ!」 取り敢えず立ち上がって、お互い頭を下げた。 彼女に見覚えは無かったけど、綺麗に巻かれた茶色の髪にバッチリと決まったメイク。短いスカートに甘い香水の香りからして、多分おモテになるんだろうなぁ~とか変な事を考えている私。 …けど何だろう。 なんか違和感が… 「えっと、藤枝さん?」 「?はい、そうですけど…」 あれ、この人誰だっけ? 「あ、やっぱり!私、藤枝さんと同じクラスなんだけど、名前分かるかな?」 可愛らしく首を傾けて自分を指差す茶髪の女の子。 …え!同じクラスだったんだ… 「えーっと、ごめん!私、名前覚えるの苦手で…てか、よく私なんかの名前覚えてたね?」 「あははっ、同じクラスなんだら当たり前だよぉー!それに…蜜貴君と仲良いみたいだし」 うふふっと彼女は笑って言うが、私はその発言に冷や汗ダラダラだった。
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