3.古のハンデリリェロの騎士

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 私の身体は、ふわりと浮かび神々しい光を放つ球体に包まれる。 ――★☆回復中だよ。もう少し待っていてね☆★――。  球体には、デジタル調の文字でそう記されていた。  徐々に身体は、暖かいもので満たされ回復していくのを感じるが、深く抉られた心の傷までは癒す効果は得られなかった。  ヅゥーラ神に殺意すら芽生える。  どさっ―― 「痛っ!!いたたたた……こ、腰がっ!!!」  回復魔法の効果が切れ、私の身体は球体の外に飛び出し、したたかに地面へと打ち付けられる。 「だ、大丈夫ですか!!修三郎殿?はっ……髪がっっ!!?」  駆け寄ってきた源さんは、わなわなと震えながら私の頭部を指さしていた。  とてつもなく嫌な予感がし、恐る恐る自分の頭部へと腕を伸ばす。  つるっ……。  とボーリング玉を触っているかのような感触。  そこにあるはずの絶対的なものが、欠けていた。 「わ、私の……私の髪がああぁぁああ!!!」  何度も何度も触って確認する。  しかし、私の髪はもう二度と……一本たりとも戻ってくることはなかった。 3・古のハンデリリェロの騎士 完
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