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僕の愛した人
優しくて
いつも笑顔
困った顔が
かわいくて
また困らせる
悪戯な僕を
優しく抱きしめ
優しく怒る
大好きな人
愛した人
キミとの出会いは
失恋から
ボロボロだった僕を
見守ってくれた
我が儘言って
海に行こうって誘った
キミは優しいから
迎えにきてくれた
深夜二時過ぎ
皆は寝静まる
僕はカラッポになった
心を夜風に当て
キミをずっと待った
長く長く感じた
キミが優しく笑い
僕を呼んだ
駆け足で飛び乗り
夜明けの海に走る
車内は快適
ダッテキミが笑うから
僕もつられて
笑ってた
風に混じる潮の匂い
もぅすぐ見える
暗闇から聞こえる
波の音…心地よい
さっきまで笑ってた
二人は暗闇に溶ける
見えないよね?
泣いてもいいかい?
聞こえないよね?
声をあげて泣かせてよ
すきだったんだ
あの人が本当に
愛しくて
愛しくて
あの人が僕じゃない
誰かを選んだから
悲しくて
悔しくて
涙が止まらないよ
お願いだから
気づかないで
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