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「どした~? まさか俺に惚れたか~?」
ボーっと自分の顔を見ている良隆を少し気持ち悪そうな顔をして康弘が言う。
「まさか! キショイこと言うなよ~」
「うーっす、二人とも。朝から何やっちゃってんの?」
「おっす」
「うぃ~、圭ちゃん」
良隆は横から声をかけられ康弘と同時にそちらに振り向き、挨拶をする。
「いやな、良隆が俺に惚れたらしくてな」
「だからキショイこと言うなって!」
二人の会話を聞きながら圭ちゃんと呼ばれた生徒は良隆の後ろの席に座る。
彼、楠田圭吾も良隆の親友の一人だ。
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