白血病

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1980年 4月9日 僕が入院しているこの病院には沢山の桜の樹があった 今年もその樹々たちが たくさんの華を咲かせていた… ―コンコンッ 「はい。」 「失礼するよッ🎵ヒロ。調子はどう?」 「真帆…。今日は随分早いんだな。」 「今日は先生がいなかったから休み❗あっても来るけどね❗」 明るく僕と話しているのは、小さい頃からずっと一緒の真帆だ 真帆はごく普通の中学1年の少女だ ここのすぐ近くにある中学に通っている 本当は、僕も同じところに通うはずだった…
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