第2章

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ガキはきょとんとした目で俺を見つめた。そして…弾けるように笑いだした。 「な、なんだよお前!!質問に答えろよな!!」 こんなガキにムキになるなんて、俺はまだ未熟な死神だ…しかしな、見えるなんてのはおかしいんだよ。 笑いながらガキが答えた。 「だってさぁ、おじちゃんはそこに立ってるのに、俺が見えるのか~?なんていうんだもん。あはは!!」 ガキはなおも笑い続けている。…だめだ。何がそんなにおかしいのか理解できねぇ。箸が転がってもおもしろい年ごろなのか?あ、そういえば 「ていうか笑ってるけど俺はおじちゃんっつー年でもねーよ!!ジルっていう名前で、しかも死神だ死神!!どうだ、怖いだろう!?」
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