第1章

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時間が刻々と迫る。じいさんも自分はもうすぐ逝くと言うことを悟ったらしく、親族に最後の言葉を告げている。 3…2……1!!!! ステッキをじいさんの胸のあたりで動かし、魂をすくいあげた。ふぅ、時間ぴったり。1秒でも遅れると、ジジィ(神様)にどやされるからなぁ…。 死んだじいさんを取り囲んで親族…遺族が泣いていた。それを見ていた俺に、魂になったじいさんが語り掛けてきた。 「あのぉ…あなたは一体…」 「あ、俺は死神です。」 「し、し、死神!!?ひぇ~、どうかお助けを~」 や、その反応面白すぎ。これから俺があんたを天に案内すんだからさ… 「あ~、大丈夫です。そんなんじゃないですから。天へ案内しますから、家族の顔しっかり見て準備できたら俺に話かけてください。」
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