第弐章†運命の出会い†

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ジョエルの所有物である洋館の扉を開けると其処には正面には階段があり、それが左右に分かれ二階には幾つかの部屋があるのが見て取れる 『スゲェ、中世の貴族の屋敷そのものだ……』 レイヴは呆然とした様子で呟いた 「ほら!レイヴ、皆に紹介するからこっちに来てくれ」 呆然としたレイヴはレノのその言葉で我を取り戻した 『今、行く』 そう言うとレイヴは後を追うようにレノが入っていった階段脇のドアをくぐる。 其処は広い応接間のような場所、幾つかのゆったりとしたソファー、窓からは広い庭が見える 「レイヴ、こっちに」 レノに促されその隣に立つ。 其処にはレイヴを珍しそうに見る六人の男女が居た 「ほら、取り合えず名乗って」 レノがレイヴの肩を叩く 『レイヴ・テインだ、暫らく世話になる』 そう言ってレイヴは頭を下げる。 「と言う事でこっちも自己紹介と行こうか。 じゃあ、ニーナから」 レノは一番近くに居た女の子を指差した 「はい!了解しました!!。 私の名前は“ニーナ・ルイーズ”年は16!踊り子をやってます、よろしく」 ニーナと名乗った女の子は青い瞳、白金色でウェーブのかかったセミロングの髪を後ろで縛っており、天真爛漫という言葉がピッタリな娘だ 「次は俺か。 俺は“マルク・ジークハルト”年は18、妹と組んで曲芸を担当してる」 マルクと名乗った青年は長めの黒髪に藍色の瞳、そして少し無愛想な態度が特徴的だった 「次は私。 私は“ユウナ・ヒルト”年は17、担当は空中ブランコ」 ユウナ・ヒルト、灰色の髪に灰褐色の瞳とても綺麗な容姿をしてるんだが、超無表情、何考えてるか分かんない 「次は私ね。 私の名前は“ルナ・ジークハルト”年は16、マルクの妹です、よろしく」 兄のマルクとは対照的に社交的で礼儀正しい、だが、黒髪に藍色の瞳そして整った容姿はやっぱり兄妹だから似てる 「次は俺だね。 俺は“アルト・レスタ”年は19、剣楽を担当してる、よろしくなレイヴ」 何となく他の団員とは雰囲気が違う、何と言うかチャラい、金髪に赤のメッシュが入り右目の下に竜の刺青が彫ってある 「最後は私だな。 私は“ボイル・パンドラ”年は26、この一座の団長だ」 年長者だけあって落ち着いている、黒髪に濃いブラウンの瞳、額から顎に掛けて斜めに奔る傷が目を引いた。 「何か分からないことがあれば聞いてくれ」 何はともあれ、全員いい人そうである
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