第参章†運命の出会いPART2“影に追われる少女”†

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‡‡‡ ――妙な魔力を感じる……。 ジョエルは街中を徘徊する様な妙な魔力を感じ立ち止まった。 ――魔力自体におかしいところはない……。 だが、どこか低級の魔物がおかしいのだ。 何かを追い立てるように……そう追い込み猟の様に包囲しどこかに誘導しているような 「何かおかしい、奴等にしてはやり口が回りくど過ぎる」 ジョエルは思い立ったように周りを見渡す ――考えろ、奴等の目的を 奴等は何が目的だ? 奴等は何を追っている? 奴等に対して俺は何をすべきだ? ジョエルは冷静に思案を巡らせる 「やはり、騒ぎの中心に向かうのが……」 上策、と言おうとしていたジョエルの耳に低級魔獸の咆哮が微かにだが確かに聞こえた 「そっちか……」 最早その声には昼間のような気怠さは微塵も含まれてはいなかった。 ジョエルは咆哮の聞こえた方向へ一気に駆け出した
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