転校生

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一方、クラスメイトたちの好奇の視線に耐えられないのだろうか、 遠藤は一向に顔を上げようとせず、床と見つめ合い続けている。 しかし、一度大きく息を吐き出したかと思うと、最初の自己紹介的なものをしようとしているのだろう、 何か話しださそうに口を開いてみては、微妙な 「あ・・・う・・・」 という意味のないことだけをモゾモゾと呟いて、また黙りこくってしまった。
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