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さすがにやりすぎだと考えたのか、
梶谷の隣の席の男子生徒が「おいっ」と梶谷の制服の袖をひっぱり、“やめとけよ”と釘をさして牽制している。
「何でだよ!お前もコイツ見ててウザいだろ!?だから俺は謝れって言ってんだよ!」
でも梶谷はますます調子づき、忠告に耳を貸そうとしない。
そしてそのご満悦な梶谷に比例して、ますます怯えたような遠藤。
「ねぇ、やばいよ~コレ。」
結衣は不安そうな顔で、成り行きを見ている。
明らかに雰囲気の悪い教室内。
唯一頼みの担任は、
梶谷の暴言のせいで、捨てられた残飯のように教室の隅で転がっている。
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