転校生

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「さっきから黙って見てれば何なのアンタ。男のくせにウジウジウジウジしやがって。 言いたいことがあるならはっきり言いな。」 「だ、だって・・・」 遠藤は言いよどみながら斜め下に視線を落とす。 「だってもクソもあるかっつーの。梶谷にあんだけ言われて悔しくないの?。 第一アンタね、人と話す時くらいちゃんと相手の目を見て物を言いなよ。 コミュニケーションの基本だろーが。」 それでも遠藤は顔を上げようとはしなかった。 いや、一度は視線だけでもこちらに向けたのだが、 それは本当に一瞬の間で、またすぐに私から目をそらしてしまった。 おいこら。 いいかげんにしろよこの貧弱男が。
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