転校生

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「えー、こんな時期の転校生だからこそ皆よろしく頼むぞー。 仲間に入れてやるんだぞー。 仲間はずれとかするなよー。」 先生の額からは、汗が滲み出ていた。 あと、ばればれのカツラが、いつも以上にばれるようなセットになっていた。 ・・・まあ、先生も大変だな。 この明らかに場違いな転入生をどうすればこのクラスに溶け込めさせることができるのか、不安でたまらないのだ。 不意に、結衣が真後ろの席から、私の肩をついついっと叩いた。
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