【データ集】

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「こいつは最後までよく解らない奴だったなぁ」 「強さの理由とか訊けず終いだったね」 「ホント強いんだよ、アスタロト。超神化の訓練の時、あいつにも相手してもらったんだけどさ、超神化50%でもあいつは神の力無しで俺の相手してたし」 「破壊の力もその強さに拍車を掛けてるよね。生命とそれに属するもの、つまり身体やその一部、記憶など以外のあらゆるものを破壊する力。あっ、神の力に関係するものも破壊できないんだっけ」 「けっこう曖昧なんだよ、破壊できるものとできないものの境界が。記憶は無理なのに、『俺と超神者の精神結合』とか『一年間のブランク』、『親子であるという事実』とかはイケたりする」 「もう一つ気になるのは、最後にどうしてアレンがアスタロトさんの力を発動できたのかってこと。これについては色々と推測が立ちそうだけど、答えは第三部だって」 「また現実の話を……。さらに現実の話をすると、アスタロトはいくつか嘘をついたらしい。何が嘘なのかは俺も知らないけど、これが鍵だな」 「ただし、ちゃんと真実も言ってるみたいだけどね」 「実は、アスタロトは第一部にも登場していた。たった一ページの登場で、名前も出なかったから気付いた読者は少ないだろうけどな」 「ちょっと変わってるけど、良い人だったよね。ドレッドさんやラフィアちゃんを拾い育ててあげたり、私達の訓練をしてくれたり、彼がいると不思議な安心感も覚えたわ。生きていてほしかった……」 「……きっとどこかでまた、子供みたいに笑ってるさ」 【顔面アップ】image=118220674.jpg
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