石谷舞~現実~

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「なんかもう疲れちゃったなぁ…。」 わたしは空を見上げて吐き捨てた。 「なんだか生きていても意味ないんだよねー。」 間近でさくらの木を見つめると言葉に表しようもない悲しげな気持ちになった。 さくらの近くにベンチを見つけ座り込みながらコーヒーを飲む。 「苦い…。」 はじめて飲んだブラックコーヒーは大人の味がした。
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