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僕等の踏み締めた足跡
深い痕を残して
一人立ち尽くす頭上に
君の赤い火の粉が降る…
二度目の春 僅かに揺らいでた
白いカーテンにもたれて
黙り込んで二人の繋いでた手を放し
部屋には一人
思い出す 失くした日々の罪
夢中で駆け抜けてきたね
けれど また僕等は空回り
離れてくしかないんだね
わかってたんだ
僕も君も最初から
それでも僕は
千切れた心握り締めて唄うよ
僕に残る君の想いが
明い火を帯びる
握り潰した僕の声は
もう君には聞こえぬだろう
君と踏み締めた足跡
僕に痕を残して
一人声を上げる僕に
君の赤い火の粉が降る
それでも僕は君の
時間が欲しかった
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