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葬式に出た竜はユキの体の前で泣きそうになるのを堪えていた……
目を閉じると走馬灯のようにユキとの思い出が次々と浮かんだ……
『あら、竜君来てたの?』
ユキの母親に急に話しかけられて竜は驚いた。
『ええ……まぁ…』
竜にとっては気まずい……
『せっかくだから、ユキの顔を見てあげて?』
とユキの母親に言われ、竜は見ることにする……
ユキの顔は、寝ているように静かで、穏やかな顔をしていた……今起きてもおかしくないくらいに安らかに眠っているみたいだった……
『さよなら……ユキ……お前と一緒にいた時間……とても楽しかったよ……』
竜はユキの母親に、ユキの携帯を返して帰った……
家に帰ると携帯にメールが入っていた。
ユウヤからだった…
[来年の3月19日、22時にユキの家の近くにある公園に集合だからな]
竜は返事を返さず、アドレスを変えて寝た…
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