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『キョウとカレシカノジョの関係になって
毎日が楽しかった
キョウは誰よりも
アタシを見てくれて
アタシを大切にしてくれて
アタシを愛してくれて
最高のカレになってくれた
レンアイはもうしたくない……
そうゆー風に思ってたコロもあったけど
けど
やっぱり
愛してくれる人がいるのは
すごく
すごく
幸せだよ
どんなことより
アタシはもうレンアイなしでは
生きていけないかも……』
翔の友達っていう人は太陽って名前らしい。太陽だけにすごい明るい人で、髪も明るい茶色だった。顔は翔がモデル系なら、太陽さんはバンドのボーカル系だった。働いてるホストの店が一緒で、友達らしい。翔も結構太陽さんのことをいい友達って思ってるみたいで、すごく仲良さそうだった。
ちょっとホストの仕事の時の翔がどんな感じなのかアタシは知りたかったから、少し太陽さんと話がしたかった。でも、あまり太陽さんとばかり話してちゃダメじゃん? だからチャンスを狙って太陽さんからいろいろと話を聞こうとおもってるけど、なかなかうまくいかない。ずっと翔が太陽さんに話を振って、ずっと 話しこんでチャンスはまったくないわけ。
翔が楽しそうなのはいいけど……。
「んで太陽、俺さ、そいつの家行ったんだけどな、やべぇくらいCDあんの。おまえ、CDと暮らしてんのかよっ! って感じで。あれはマジウケたわ」
「ハハッ! いるよなぁ、そういう何かにハマっちゃうヤツ。オタクっぽいっつーか、熱中するヤツ。俺も昔はギターとかめちゃくちゃやってたし」
「マジで? でも太陽、お前歌下手じゃねぇか」
アタシはちょっとつまらないかも。ずっと翔は友達の太陽と話してばっかでアタシに構ってくれない。飲んでても楽しくないじゃん。いちゃいちゃしたいのに。アタシ、なんんでここにいるんだろって感じ。でも、翔に構ってちゃんだと思われたくないし。今は我慢するしかないよね。しょうがないじゃん。
でもなぁ……つまんない。必死に翔に視線を送っても気付いてくれないし。
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