鬼ヶ島、見つかる

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ある日、一人の漁師が小舟で漁に出かけました。 その日は、大変な大漁で漁師は日が暮れるのも忘れ、一生懸命に魚を捕り気が付いたときには陽が西の海に沈みかけておりました。 「おー、今日は大漁じゃ。このくらいにして、そろそろ帰るか」 周りを見回しながら漁師は陸から、かなり離れてしもうたわいと思いました。 「ん?あんな所に島なんかあったかのう?」 それは陸とは反対の方に浮かぶ小さな島影でした。 男は気になり、その島の方に船を進めていったのでした。
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