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俺は再び久保に会うことにした
気になっていたことがあったからだ
俺は久保に会うなり 「なぁ この間の事件の犯人はカズヤじゃねーか?」
久保は
「ハハハ、何を言い出すんだよ、お前考え過ぎじゃねーのか?秋山はヤクザの組員だったらしいし、よく分からんけど組員同士の抗争に巻き込まれたんじゃねぇ。それにカズヤはヘタレだ、人を殺す度胸なんてねーよ(笑)」
と久保は犯人カズヤを否定した
俺は続けた「でもな、気になることがあってよ。お前、カズヤのお漏らし事件の日、いつだったか覚えてるか?」
久保:「事件の日?9月じゃなかったか?確か9月だった、日にちまでは知らんけど」
「それがよ、26日なんだよ‼」
久保:「26日がどうかしたか?」
「どうかしたかじゃねーよ‼秋山が殺されたのが26日なんだよ‼9月26日‼カズヤの事件も9月26日‼これって偶然ってことで済むか?秋山は先頭切ってカズヤを相当バカにしてたし復讐されても何にもおかしくないだろ?」
「そう言われてみると…」
先程まで否定していた久保が黙り込み
火のついた煙草を持ったまま 考えていた
そして久保の吸っていた
煙草の灰が ポロッと
落ちた
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