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キーンコーンカーンコーン♪
授業が終わって、教室に戻る。
第二理科室は二階、あたしの教室は三階だ。
「はぁwwあたし理科1意味わかんなぃよ……これじゃまたテスト順位下がる…(T_T)」
「やる前からそんなマイナス思考でどーすんのょ!!ι私も勉強つきあってあげるから!!ね??頑張ろぅ?☆」
友情ってなんて素敵…+゜(〒_〒)
「笑美ww(泣)
ありがとぉおY(>_<、)Y」
「泣くな、泣くな!(笑)」
楽しくお話しながら歩いていると、教室に着いた。
キーンコーンカーンコーン…♪
キーンコーンカーンコーン…♪
休み時間終了を知らすチャイム。
次の授業は国語で、今日最後の授業だ。
ー6時間目が国語だなんて最悪……
亜凜はため息をつきながら、バッグから教科書やノートを取り出した。
こちらを見つめてくる視線に気づく。
ー誰、だろう……?
その男子は扉に寄りかかりながら亜凜を見つめていた。
その口元の左右はうっすらつり上がっている。
この階にいるということは、間違いなく亜凜と同じ学年だろう。
しかし、何故か亜凜はその男子が誰なのか、なんという名前なのか、わからなかった。
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