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「なぁ、今悲鳴聞こえなかったか?」 「オレは聞こえなかったけど」     少年四人は朱音が指差した光る方を目指し走っていた。 真っ直ぐな道を進んでいく。   突然後ろ方でドスンと大きな音がした。 少年達は振り返り歩調を緩める。     「おい…アレ……」     視線の先。 大きな金棒を持った黒い布で身を包んだ人。 微かに見える顔は口までで、その口はニヤリと笑っている。     「い、行くぞ!」     少年の一人が叫んだ。 その声に他の三人はハッと前を向き、また走り出す。   あれが主催の男性や朱音が言っていた“鬼”なのだろうか… もしそうなら、逃げ切るしかない。
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