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一目みてヤバいと思った。 頭の中で警鐘が鳴り響いて、背筋がぞっとした。 気がつけば叫んでいた。     「ケイスケ、どうする?」 「とにかく逃げるしかねぇだろ」     捕まったら終わり。 鬼が持っていた金棒が少年達の恐怖心を膨らます。 ドスン…ドスン…とわざとらしく音をたてながら向かって来る鬼にケイスケは舌打ちした。     「…なぁ、なんかさ…俺ここ通った事があるような気がする」 「お前馬鹿か!んな一面白い世界どこにあんだよ」     でも、と口ごもる少年。 ケイスケはそんな二人のやり取りを聞きつつ考える。 どうしたら逃げ切る事が出来るか、を。     「まだまだ続く…迷路を走れぇ…」     もう直ぐ其処にいる鬼。     「迷走ゲェム…消えるのだぁれだ?」     不気味な笑い声が辺りを包んだ。
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