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ユウヤ目掛け振り降ろされた金棒。
地をえぐる音が、次の瞬間響いた…
「あーあ、外した…」
金棒を持ち上げながら、鬼が呟く。
少し落ち込んだような言葉。
だが、声音はどこか楽しむかのように聞こえた。
「…ケイ…ス、ケ」
金棒がユウヤに当たらなかった理由。
ケイスケが助けたからだ。
振り降ろされた時にユウヤを突き飛ばし、金棒を避けた。
「お前…何で…」
「うるさい、俺達友達だろうが…友達がピンチの時は助けるのが当たり前だろ」
例え、左足一本使えなくなろうと、友達の死に比べれば…
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