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最後に遠くでユカリの悲鳴が耳から離れない。
マキとシオリは走っていた。
否、逃げていたのだ…見たことの無い生物から。
「マキ…どうするのっ」
「…ゴールに行くしかない、でしょ?」
落ち着きを取り戻した二人は呼吸を整え足を緩める。
ハァハァと息をしながら、手の甲で汗を拭う。
「ユカリは…」
「分からない、多分負けたんだと思う」
「だ、よね…」
二人ともが喋ることを止め聞こえるのは足音だけとなった。
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