トモダチ…?

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轟音と共に現れた六つの影は先程見たモノ…“鬼”     「ひぃ!」     マキが悲鳴を上げ、シオリが息をのむ。 にたっと嫌な笑みを浮かべた鬼は童話のように角が生え、牙を剥き出し恐ろしい形相をしている。     「チッ…早く逃げろ」     朱音が二人を叱咤する。 急いで駆け出す二人を背に朱音は鬼を睨み付けた。     「これ以上、深魔様のモノをやるものか」     片手を鬼の方へと向ける。     「火射、轟炎華」     響きのある重い声。 言われると同時に赤色の光が集まりだす。     「火刃裂」     ぶわっと熱風が広がり、光が刃と化し鬼を切り裂く。 裂け目から火が上がり、鬼は一瞬にして灰となった。
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