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「朱音(アカネ)…案内頼むよ」
すっと男性の後ろから現れた赤い着物姿に身を包んだまだ幼い少女。
黒い艶やかな髪真っ赤な瞳。腕に赤い兎の縫いぐるみを抱いている。
「御褒美はくれるの?」
「コレやるよ」
差し出された棒付きの飴。
朱音は貰うと口に含んでその甘さを味わった。
「ん…じゃあ進みましょ」
上機嫌な朱音はトコトコと歩いて行き、鳥居の下で止まった。
男性はお客に失礼の無いようにと言い残し近くの岩に腰を下ろす。
「さぁ行きましょう」
鳥居をくぐれば
“迷走ゲーム”のスタート…
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