~♯1~

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進学の春。 カーテンに透けた緩やかな光が私を包んでいる… が、しかし私はそんな春の優しい光をよそに急いでいた… 綾『あ゙~、何でこんな漫画みたいに遅刻寸前の始まり方なの!?』 許せない! もっとオープニングの詩みたいな文に合わせてよ!! ぐちぐちと文句を言いながら鞄を持って部屋を出る… そしてキッチンに置いてある食パンを1枚出して銜(クワ)えると外へ出た…― 綾『ありえねぇ…』 パンを素早く食べ終わると鍵を閉めて通学路を走り始めた…
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