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「アーセア、休み時間になったらおれについてこい。」
「エ‥ア、ハイワカリマシタ」
六が真顔でアーセアに言った。
キーンコーン、カーン…
「よし休み時間だ、久しぶりの学校だからってはしゃぎすぎるなよ!」
前田が一時間目の授業の終わりを告げた
「青ー!2、3年のとこ遊びにいこー!」
「おう優希♪いくか!六もアーセアも行く…ぞ?」
青の視線の先では教室の隅で六がアーセアを睨んでいた。
「まて青、おれはコイツに話がある。つか同じクラスメートとして青と優希もとりあえずこっちにこい。」
アーセアは不安な顔をしている…そりゃそうだろう。転校初日にクラスメートに悪印象を持たれているようなのだから。
「あ?ケンカか?しょうもないな六は。優希、六に付き合うぞ」
「え…いやでもケンカ…?アーセアさんと六が?」
優希は嫌がっていたが、青には分かっていた。六はケンカっ早くはない。昔からあいつは何かと頭が切れる。恐らく何かアーセアに対して引っかかるものがあるのだろう。
「はいよ、どうしたんだ?」
青と優希は、六とアーセアが向かいあっている場に入っていった。
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