転入生

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  「なぜ私が日本語使えるとわかったんですか?」   「あぁ~だってお前俺をときつくんって呼んだだろ。普通フランス人なら時都なんて名札読めないぜ?」   「やはり、失敗でしたか…」   「あれ?アーセアなんで六って呼ばなかったの?」   優希の疑問には青が答えた。   「あの時、前田先生は「あいてる席」に座れと言った。その後も俺と六を名前で呼んでいた。名札は猫叉と時都で分かるが、横にいるのは俺なのか六なのか分かんなかったんだろ」   「そうそう、もしかしたら時都青かもしれねぇし、猫叉六かもしれねぇ、だから仕方なく名札で分かる名字で俺を呼んだんだ。…だろ?アーセアちゃん♪」   「「すごい…」」   優希はびっくりしていた。成績では優希が一番だが、こういうことに関しては六も青もほんとに頭が切れる…     「うぉーし、説明も済んだし2、3年とこ行くぞー!」   キーンコーンカーンコーン     「「マジかよ…」」   「ごめんなさい、時間かけさせちゃって…」   「勘弁してくれよアーセアちゃーん。数学じゃねーか…」     結局、授業が始まり2、3年のところに行くのは後になった…
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