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クラス全体を見回してみる
みんなが僕に注目してる
何回やっても緊張するなぁ、コレ
「さぁ、佐倉
自己紹介して」
「あッはい
はじめまして
僕は、佐倉林檎
よろしくお願いします！」
今回も声は裏返らなかった
何も失敗はない……はず…なんだけど…
なんで静か？
なんか違ったかな！？
「はいはーい！
しっつもーん！
林檎君はかっこいーけど彼女いますかぁ？」
明るめの茶色に髪を染めた可愛らしい女の子が元気に質問をしてきた
「いや、いません…」
―――ん？
ちょっと待ってくれ
林檎君？？？？
オイオイオイオイ…
なんか勘違いしてない？
「待って…
僕、男じゃないよ
女だよ」
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