第三章 彩りを添え

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    金 星 ━━━━━      「贈り物」        頑張っている君達に  贈り物をしようと思う    それはとても小さくて  ひどく瞬間的なものだけど    丁度丘には二組の人  夜空を静かに見上げてる    ああ少女が登ってきたから  五人になった    若い恋人達と老夫婦  それに機織りを終えた  小さな少女    礼儀正しい人達よ  続けて三つ贈るから  しかと目を開け  見届けてくれ    後の世界じゃこの物は  流れる星と呼ばれてる  三回何かをつぶやくといい  きっと笑顔になれるから    空は薄闇  雲一つなく  月はゆっくり目配せしてる    夢追う人よ  我が分身を贈るから    だから明日も真っ直ぐ立って  天を仰いで歌ってほしい .
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